OSAMUGOODS COMPANY

OSAMU'Sマザーグースのキャラクター達が、9編の楽しい物語の主人公になったスペシャルブック。
ファンなら誰もが枕元に置いていた本、『BEDTIME STORIES』をご紹介します。

● お台所より愛をこめて オールド・マザーグース

酒井 チエ

P. 136-140

グラタンなんて簡単

 わが家では昔からよく「オーヴンが手伝ってくれるから」という言い方をいたします。下ごしらえをしてオーヴンに入れておけばできてしまうお料理というのが沢山ございますでしょう。これを御献立のひとつに加えますと、大変合理的に時間を使うことができるという訳なのでございます。その間にちゃかちゃかっと別なお料理を作ってしまいます。お客様をお招きした時などは特に、熱々のお料理が一品増えて、テーブルも豪華になりますでしょう。

 グラタンのお好きな若い女性は多いようですが、どういう訳か皆さん、あれは難しいからと手作りを敬遠なさいます。自分ではつくれないものをと決めてかかって、高い料金を払ってはお店の小麦粉っぽいグラタンを召し上っておられますのね。(御免なさい、シェフさん達。一流レストランは勿論この例には当てはまりませんけれど。)本当にグラタンなんてちっとも難しいことなどございませんのよ。さぁ、あれこれ申し上げるよりもとにかく御一緒に作ってみましょう。


 トマト・ソースのグラタンなどもございますが、ここでは基本的なホワイト・ソースを使うことにいたします。ホワイト・ソースは、ベシャメルさんという食通の貴族の男性が考え出したとかで、ベシャメル・ソースと呼ばれることもございます。作り方のこつはバターたっぷり使うこと、これだけでございます。

 厚手のお鍋にバターをたっぷり溶かし、小麦粉を少し(大さじ一~二杯程)入れて、へらでよく混ぜます。この時、コネコネとまとまってしまうようでしたらバターが足りないということです。さらにバターを加えて下さい。
 このお鍋に火をかけたままで、中に少しずつ牛乳を注いでは、へらでよく混ぜて下さい。心配は御無用。よく混ぜさえすれば、決してダマにはなりません。とろりとして、ちょっと柔らか過ぎたかしらと思うくらいのホワイト・ソースが良ろしいのです。塩・故障で薄めにお味をつけておきます。

別にフライパンでバターをいためておいた材料を、その汁ごとホワイト・ソースに混ぜます。チキンでも、白身魚でも。貝類でも、ハムでも、海老、カニ、玉ねぎ、マッシュルーム、茹でたマカロニ、茹でたブロッコリーやカリフラワー、ほうれん草、御飯、クレープ、材料は何でも構いません。相性の良い物を組み合わせれば良ろしいのです。単品でもO.K。茹で玉子などは勿論バターでいためる必要はございません。

 ホワイト・ソースと合わせた具を、バターを塗った耐熱皿に入れ、粉チーズを振りかけてオーヴンで焼きましょう。小量でしたら、オーヴン・トースターのようなものを使うこともできます。
 振りかけた粉チーズがこんがり狐色に焼けて、おいしそうな匂いがしてきましたら、はい出来上がり。簡単でございましょう。
 ダイエット中の方には、バターの代わりに植物性の油を使うことをお勧めいたします。御一緒に生野菜のサラダも沢山召し上って下さいませね。

 

OSAMUGOODS STORYより「OSAMUGOODS BEDTIME STORIES」

ー あとがきより ー

マザーグースのうたをテーマに、OSAMU GOODSのキャラクター達が生まれてから、早くも十年近く(サイト編集部注:この本が出版された1984年時点で)たちました。

皆さんに可愛いがっていただいた彼らも、すこしずつ生長したようです。
このたびは、彼らのひとり一人を主人公にして、楽しい物語を書いてもらうことになりました。

たとえば、いつもへいの上から転落ばかりしていた、あのハンプティ・ダンプティは、安西水丸さんのハードボイルド・タッチによって颯爽たるダンディ(?)に変身し、いつも丘の上の井戸に水を汲みにいっていたジャックとジルは、鈴木海花さんの筆によって、ロマンチックなラブロマンス物語のヒーローとヒロインにしていただけました。
他のキャラクター達もそれぞれに、素晴らしいストーリーを演じることができて、さぞかし喜んでいるに違いありません。

この本を名付けて、オサムズ・マザーグースの「ベッドタイム・ストーリー」。あなたが、夜おやすみになる前に、ひとつづつお読み下さい。そして、その後に見るあなたの楽しい夢の中で、彼らも一緒に遊んだり話したりして、あなたの親友の仲間に加えられることを願っています。

おやすみなさい。

原田 治