collectable book
OSAMU GOODS STYLE
日本のキャラクターグッズの原点ともいえる「オサムグッズ」。1万点を超えるその作品の中から、原田治氏自身が選んだ200点を紹介した幻の作品集(2005年刊)の待望の復刊です。初版発行後、あらたに執筆された作品エッセイを追加収録した増補改訂の決定版です。
OSAMU GOODS STYLE (増補改訂版)
著者:原田治
出版社:パイインターナショナル
発売日:2021/06/14
ISBN:978-4-7562-5502-0 C0071
定価:本体2800円+税
ハワイのオアフ島。この撮影現場は、ワイキキからダイアモンド・ヘッドの向こう側へ行ったところにあるカハラという別荘地です。ここに滞在した時もオサムグッズをいくつか撮りました。広大な芝生の庭の外は、砂浜に続いてすぐにエメラルドグリーンの海が明るく広がっています。
そこで椰子の木を渡る風に吹かれながら聴いていた音楽は、山ほど持参していったCDで、中でももっぱら「ズーク」にハマっていましたよ(ズークについてはブログに書きました)。
大西洋カリブ海音楽ですね。当然「ハワイアン」も聴いたのですが、現地本場でそこの風景のなかで聴くハワイアン・ミュージックは、観光絵葉書で見るようなハワイの感じがしてきて、どうも面白くなかった。「ビーチボーイズ」は聴いているとだんだん気恥ずかしくなるし、「ボサノバ」も意外やハワイの風景の前では、気どり過ぎて相性が悪いような気がする。
ただブラジル歌謡曲の歌姫「レイラ・ピニェイロ」だけは何故かカハラの風景に溶け込んで、何度も繰り返しては聞き惚れていました。ポルトガル語なのにね。それからジャズでは、「ポール・デズモンド」のアルトサックスだけがピッタリでした。
残念ながらというかモチロン日本語の歌はここではダメですぞ。すべて湘南の海に見えてしまってワビシイだけ。ロックもヒップホップもブルースも、ハワイでは禁止にして欲しい。モーツアルトもベートベンもね。
というような自分勝手な事を考えながら撮影していたので、そもそもオサムグッズがハワイに似合うのかどうか、(最初の5秒くらいは)不安にかられてシャッターを押したのでした。それがこの1枚。