collectable book
OSAMU GOODS STYLE
日本のキャラクターグッズの原点ともいえる「オサムグッズ」。1万点を超えるその作品の中から、原田治氏自身が選んだ200点を紹介した幻の作品集(2005年刊)の待望の復刊です。初版発行後、あらたに執筆された作品エッセイを追加収録した増補改訂の決定版です。
OSAMU GOODS STYLE (増補改訂版)
著者:原田治
出版社:パイインターナショナル
発売日:2021/06/14
ISBN:978-4-7562-5502-0 C0071
定価:本体2800円+税
マリン柄も、夏向けに沢山デザインをしましたよ。白と紺色のボー ダーを着たJILLにはフランスの水兵さんのような帽子をかぶせました。これは涼しさをテーマにした夏季限定シリーズでした。海、船の旅、白い夏雲などをイメージしてつくりまし た。
OSAMU GOODSの文字の書体は「ステンシル」といって、 よく貨物の木箱などに型紙を置いて絵の具を摺り込むプリントがありますがアレ風です。型紙の文字をつなぐため、Oの文字でも真ん中が離れているでしょ。つまり貨物船のような雰囲気にもしてみたかったわけですね。
このマリン柄では、本物のコルクで栓をするガラス壜も色々作りました。これは手紙を書いて壜に入れて、南の島から海に投げるっていう話からのイメージです。そういえば壜の手紙をテーマにした「メッセージ イン ア ボトル」というケビン・コスナー主演の映画もありましたよね。その他ビーチタオルの類い。濡れても構わない海水浴用のビニールのバッグやポーチなどなど、夏向けのシリーズは楽しい商品をいろいろ組むことができて、作るほうも夏の気分になって楽しみました。ただしデザインは冬の寒いうちに仕上げなくてはならないので、そこはプロのイマジネーションの見せ所なのでした。
そういえばフレンチスタイルのボーダー柄シャツって、むかし雑誌 「オリーブ」で流行りましたね。オリーブ少女の定番でした。今でもその後のオリーブおばさんや、まれに残っているオリーブおじさん達が着ているのを散見します。今考えるとJILLはちょっとオシャレの先取りをしていたのかな?