OSAMU GOODS STORY

Vol.26

MAKING OF OSAMU GOODS

UMBRELLA

コンチワ!梅雨ですね。今年(2008年当時)は例年より日照時間が少ないらしくっ て、野菜果物にはピンチだそうです。ぼくの毎年楽しみにしている新茶にとっても、あまりよくない天気なようでちょっと今年はガックリです。
とはいえ雨の季節も、ぼくは好きです。かつてオサムグッズでも数々の雨傘をつくりました。雨の日でも楽しく過ごしてもらえたらという想いでデザインをしました。気分まで湿っぽくならないように、さして歩くとすぐに元気の出る傘。

この写真の傘は、折りたたみ傘です。いろいろなキャラクターの顔だけが散っています。色彩も色替えして数種つくりました。赤やピンクなどもっと派手なものから、色がチョコレート色というちょっと渋めまでイロイロでした。
その渋めのものなら、ぼく自身でも持てるかなと一瞬思ったのですが、いざとなるとやはりその勇気は出ませんでした。

ある時、知りあいのアメリカ白人男性のデザイナー(当時30代、ただし髪はうすかった)に会ったら、その渋めチョコレート色の折りたたみ傘をバッグからとり出して、ずっと愛用していると言ってくれました。くやしいけれど、彼にはその傘がすごくよく似合っているのでした。多分ぼくには色や柄のモンダイではなく、そもそも西洋傘が似合わないのでしょう。ほんとは日本の紙と竹の番傘、白浪五人男がさすようなのだったらイケてるのかも。

1985年福音館書店から、2才~4才幼児向けの絵本『かさ』を、ぼくの絵で出版しています。これもオサムグッズ傘をデザインした時と同じく、雨の日でも楽しく傘をさして歩いてもらおうという絵本です。おかげさまで今でもこれは出版され続けています。

さて、紫陽花でもゆっくり眺めながら、雨の日の散歩に出かけることにしましょうか。ではイッテキマース!

関連記事 「原田治ノート」より

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