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OSAMUGOODS NEWS

原田治さんとグルーヴィジョンズ 伊藤弘さんによる『トークショー』Vol.03。今回はOSAMU GOODSが誕生した頃の時代背景や当時人気だったグッズの比較、過去最大の展覧会の話などお届けします。

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原田_40年前の話、ですから(笑)
会場_40年前…
伊藤_40年前…。今見ても、今使っててもおかしくないものばっかりだとは思うんですけど…。そこがまぁ、凄いというか…全然、古くなってないですもんね。そういう凄さを、僕みたいなデザインをやってる人間から見ると、やっぱり凄い。
原田_あぁそうですか。ありがとうございます。
伊藤_ここまで息の長いプロダクトってなかなかないなと思うんですよね。
原田_これからどうなるかは分からないですよね、もうね。忘れさられるんじゃないかなと思うんですけど、僕は。
伊藤_いや…でも、土井さん【1】がコレクションを…(笑) 
会場_(笑)
原田_土井さんの出現はちょっとびっくりしましたね(笑)
会場_あはは(爆笑)
原田_まさか、こんな人がOSAMU GOODSをコレクションするなんて思わなかったから。元々だって、土井さんの趣味じゃないですよね、コレ?土井さん?土井さんはだって絵本の人だから。突然ひらめいた訳でしょ?集めようって。
土井_突然ひらめきました(笑)

会場にいる土井章史さんを呼びかける治さん。「元々だって、土井さんの趣味じゃないですよね、コレ?土井さん?土井さんはだって絵本の人だから。」

【1】OSAMU GOODSコレクターの土井章史さん。治さんの呼びかけに対して「突然ひらめきました(笑)」と回答し、会場は笑いに包まれました。

会場_(笑)
原田_知らないんですよ、OSAMU GOODSがあった時代のことって。
土井_知ってますよ!
原田_知ってたの?(笑)
伊藤_(笑)
会場_(笑)
伊藤_でもさすが、あれですね。このトークショーに来られてるような方は、「土井さん」って言うとみんな知ってる訳なんですね(笑)
原田_ふふふふふ(笑)
会場_(笑)
原田_土井さんが集めてくださらなかったら、これ(OSAMU GOODSの原田 治 展)もなかったと思います。本もなかったと思いますね。
伊藤_うんうん。
原田_僕はあまりものに終着しない方だからほとんど持ってないんですよね。あげちゃったりなんかして。
会場_うーん。
原田_ミスドのなんか1個も持ってないですよ。
会場_(笑)
伊藤_この前の展覧会【2】【3】【4】って、あれは2年前くらいでしたっけ?

【2】【3】【4】2015年8月28日に開催された、トーキョーカルチャートbyビームスで開催した『OSAMU GOODS TRIBUTE』のこと。治さんの作品のファンだったデザイナーやイラストレーターによるトリビュート作品の展示やTシャツの販売、また原田治氏×伊藤弘氏×石井志津男氏による『OSAMU GOODS TRIBUTE』トークセッションも行われた。会場内ではOSAMU GOODSも展示されていたが、このグッズの貸出提供をしていたのも土井章史さん。

原田_去年。
伊藤_去年?!去年でしたっけ?
原田_去年の今頃じゃないかな?
伊藤_あ、そうでしたっけ?ビームスで。
原田_ビームスでしたね。
伊藤_となるとあれですか、こういうOSAMU GOODS的なものが並ぶ展覧会っていうのは、今回のこの展覧会でかなり一番種類が…
原田_えーとですね、まだ現役の頃だったのかなOSAMU GOODSが…15~6年前かなぁ…数寄屋橋の阪急って…
会場_25周年の時です。
原田_え?25周年?
会場_25周年の時です。
原田_25周年の時…っていうと…何年前?
会場_15年前。
原田_15年前だよね。
会場_数寄屋橋のマリオン。
原田_マリオンでしたっけ、数寄屋橋の。あそこでね、やったんですよね。展覧会と即売もしました、横でね。
会場_ふーん。
原田_あの時は凄い来ましたね、人が。いらしたことがある人は…?
会場_いったそうです!(会場の方が人を指して)
原田_あ!
会場_おー。
伊藤_おー。
原田_あの時、凄かったでしょ、人が?
会場_はい。
原田_何万って人が来ちゃったんですよ、あれ…中吊り広告まで出しちゃったから。デパートだから。
伊藤_凄いですね。
原田_だから、デパートの客寄せですよね(笑)
会場_(笑)
原田_15年前ですね。

原田_もともとあのー、OSAMU GOODSを始めてからすぐに、いろんなお店が増えてきて、全国に。そこにサイン会っていって、全国を回ってたんですね。40年から30年くらい前に。さっきサイン会でも、その時の、書いたのを持ってきた方がいたけれども。
伊藤_うんうん。
原田_サイン会っていうのをだから…年に5~6回くらいやってたんだと思うんですね。
伊藤_あ、そうですか。
原田_展覧会っていうのはやらないんですけども。お店が展覧会場みたいになって…
伊藤_なるほど。
原田_ファンシーグッズ屋さんがいっぱいあった時ですね、あっちこっち…四国は行ってないけども、他は全部行ってますね。
会場_ふーん。
原田_イラストレーターとかデザインの、広告とか雑誌の世界と全然違う世界だったので…雑貨屋さんを廻らすわけですからね。来てくださる方も高校生とか中学生のコばっかりで…。面白かったですね、そういうのを誰もやってないみたいだったから。
伊藤_なるほどなるほど。
原田_元々は普通のイラストレーターでいたんですけれども…たまたまこっちのキャラクターの方をやりだしたら、そっちの方が全然、イラストの仕事とは全然別なんですね、世界が。
伊藤_あーはいはいはいはい。
原田_コージー本舗ってつけまつげ屋さんですし、そういう所とやったことなんてなかったわけですから。広告代理店か出版社の仕事しかないんですよね。
伊藤_はいはいはいはい。
原田_で、しかも浅草だし。ノリがなんか…全然違うんですね(笑)
伊藤_(笑)
会場_(笑)
原田_そういう意味じゃ、ゼロからスタートしたってとこが面白かったですね。
伊藤_なるほど。
原田_つけまつげ屋さんだって、そういったことをやったことないわけですから。
伊藤_ふーん。
原田_グッズ作って、若いコ向けの。
伊藤_あーはいはいはいはい。
原田_誰も何も、専門家が一人がいないんですよね。
伊藤_うんうんうん。
原田_ちょっと、だから…遊びの気持ちが強かったですね。仕事っていうよりも。だから売れても売れなくても、まぁ…好きに出来るから楽しいって。それで続いてたようなもんですね。
伊藤_あー、なるほどなるほど。

 

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