1976年に誕生したOSAMU GOODSは2021年9月に45周年を迎えました。この45周年を記念し、原田治さんの生まれ育った築地に開設した「パレットクラブ」で『オサムグッズ45周年展』を開催しています。1970〜90年代に描かれたグッズを制作する過程の版下や原画、紙焼き、商品化されたグッズに加え、ショップバッグやファンクラブ会報誌・ノベルティグッズなども展示。『原田治展かわいいの発見』には出品されていない初お目見えの原画やOSAMU GOODSを見られる貴重な機会です。当時を知るファンの皆さんには懐かしく、最近ファンになった皆さんには、新鮮なおろどきに出会えるこの展覧会をどうぞお見逃しなく。
「パレットクラブ」は、OSAMU GOODSの生みの親である原田治さんが設立したイラストレーター、クリエイター志望の方の為のプロ養成スクールです。イラストレーターや絵本作家を目指す人たちの為に、第一線で活躍するクリエーターから学ぶことができる場をと考え1997年に開講しました。治さんも亡くなるまでの19年間、教鞭をとりました。
「パレットクラブ」の始まりは、1979年に遡ります。治さんと気の合ったイラストレーター、デザイナー仲間で、何か作品展をやってみようと、初めてのグループ展を企画しました。その際、グループに名前をつけようと、治さんの盟友である故ペーター佐藤さんの命名したのが「パレットくらぶ」でした。1983年からは京都五条のインターナショナルアカデミーで「個性を見つけるイラスト教室」をスタートさせ、「パレットくらぶ」メンバーが毎週交代で講師を努めました。その後、1997年に東京築地の生家をリノベーション、ギャラリーにもなる大きな空間が生まれパレットクラブ・スクールが開講。現在に至るまで多くの才能を輩出しています。
会場は天窓から優しい光が降り注ぐ、明るく気持ちの良い空間です。普段は「パレットグラブ」の生徒さん達がイラスト制作にまつわる授業を受けている教室ですから、治さんの原画やグッズをじっくりと見るには最適な場所とも言えますね。
壁側には、キャラクターやロゴ、デザインなど治さんが手掛けていた1976〜80年代、80〜90年代のグッズの原画や紙焼き、版下が並びます。ショーケースのグッズは全てダスティミラー製です。壁に展示された原画や版下を元に商品化されたグッズも飾られていますので、グッズの制作過程を想像しながら、見比べたり探したりしつつお楽しみくださいね。
当サイトで連載中の『OSAMU'S MOTHER GOOSE』の原画。OSAMU GOODSのキャラクターは英国発祥の伝承童話『マザーグース』がベースになっています。この『OSAMU'S MOTHER GOOSE』がOSAMU GOODSの始まりなのです。
OSAMU'S MOTHER GOOSEのキャラクター達を主人公にした短編小説『BEDTIME STORIES』原画の一部。 ※2018年の「原田治の仕事展」@PALETTE CLUBで展示した時とは違う原画です。
1990年に制作されたOSAMU GOODSのキャラクター原画。OSAMU GOODSキャラクターは12種類あるってご存じでしたか?オサムグッズファンクラブ会員の特典として企画制作された豆本『OSAMU GOODS COMPANY』には、全キャラクターが登場します。
お店でグッズを購入した時に入れてもらえるショップバック。裏面にはOSAMU GOODSの情報やファッション記事、エッセイが掲載されていました。フリーペーパーに似たような役割で、当時のファンはグッズの最新情報や “かわいい”のアンテナを、このショップバックから得ていたのですね。
OSAMU GOODS FAN CLUB関連の展示。ファンクラブ会員しかもらえなかった会報やファンクラブ会員証、ノベルティやグリーティングカードなど。当時ファンクラブに入っていた人たちが羨ましくなる程のスペシャルな特典ばかりで、じっくりと見入ってしまいます。
治さんの仕事机を再現した展示。グッズのアイデアを描いたスケッチや色鉛筆・ノートなどの文房具や懐中時計や煎茶の急須、茶器など。交友関係や人柄を偲ばせる愛用のモノたちが所狭しと並びます。
「パレットクラブ」入り口では45周年記念グッズのポスター、トートバック、風呂敷と完全復刻グッズを販売しています。購入特典(数量に限りがあります)もご用意しておりますので、どうぞお立ち寄りくださいね。販売グッズの詳しい情報はこちら。
パレットクラブ |
住 所 |
〒104-0045 東京都中央区築地4-11-10 |
T E L |
03-3542-8099 |
開 館 時 間 |
午後1時00分~午後7時00分 |
休 館 日 |
毎週月休館 (祝日・振替休日の場合は開館) |