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OSAMUGOODS NEWS

2016年9月22日(木)に開催された原田治さんとグルーヴィジョンズ 伊藤弘さんによる『トークショー』Vol.02。今回は『Osamu Goods go to Hawaii』の撮影裏話や治さんのイラストレーター時代の仕事の話などお届けします。

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トークショー出演者プロフィール紹介。
原田治さん【画像右】…ご存知、OSAMU GOODSの生みの親、原田治先生。
伊藤弘さん【画像左】…原田先治生が一番好きなアートディレクター。『groovisions』代表。グラフィックやムービー制作を中心に、音楽、出版、プロダクト、インテリア、ファッション、ウェブなど多様な領域で活動。100%ChocolateCafe.をはじめとする様々なブランドのVI、CI、『ノースフェイス展』など展覧会でのアートディレクション、MUJI TO GOキャンペーンのアートディレクション&デザイン制作など。
司会・進行役は弥生美術館学芸員の内田静枝さん。

Osamu Goods GO TO Hawaii』はこのサイト内で、全ページwebアーカイブに向けて毎月公開中。未収録カットも掲載。覗いてみてね!

伊藤_この辺の写真は全部原田さんが撮られたものですか…?(背後にある『Osamu Goods GO TO Hawaii』の写真を見ながら)
原田_ここは※新谷さんが。新谷さんって知ってる…?(会場に向かって聞く)※新谷雅弘さんは元マガジンハウスから出版されていた雑誌のアートディレクター。
伊藤_あ、新谷さんが撮ったものですか。
原田_だいたい割合としては半分こなの。一緒に撮影に行ったので。同じものを一緒に撮ったものもありますし…。これは僕が撮ったやつですね【1】(左上_キャットのフェイスタオル)。ハワイで撮影した家のガレージんところに、猫がいたの。
伊藤_偶然ですか?
原田_偶然。その前には犬を撮ってたんですね。そこのガレージに繋がれてる犬。犬にイヌのタオルを敷いて撮ったんです。その後に猫が出てきたので、そこん家の猫を撮った。わざわざハワイ行かなくても良かったんですけどね(笑)
伊藤_あははは(笑)
会場_(爆笑)
原田_これは新谷さんが撮った作品【1】(中央下_キャットのスクールバック)。
伊藤_この犬【1】(左下_ジャック&ジルのグラス)は新谷さんですか?
原田_これは僕が撮りましたね。
伊藤_あ、そうなんですね。
原田_これも僕が撮った【1】(右上下)。新谷さんはこれとこれだな【1】(中央上下)
伊藤_あ、結構撮られてるんですね。そうですか。

原田_これはちょうど、1989年、だったかな?
伊藤_1989年なんですね。
原田_ハワイへ行って撮りました。2度行ったんですけども、春と夏に行ったかな?新谷さんの休みに合わせて行ったのね。
伊藤_これはもう、本当に写真を撮る為に行ったんですね?
原田_そう。OSAMU GOODSの商品の写真集を作るって決めて、行ったんです。本当はこの時にもっと沢山撮れるはずだったんですけども、コージー本舗から送ってもらった船便がどっかで無くなっちゃって、着いてなかったんですね。荷物を取りに行ったら。限られたものしかなくて。だから手荷物の分だけかな。だから少ないんです、これ、商品が(笑)
伊藤_ははは(笑)
原田_未だに船便のそれらがどこに行ったか、分かんないんですけど。
会場_うーん。
伊藤_完全に無くなってしまった訳ですね。
原田_そうですね。
会場_えー。

原田_これがあの【2】(左下_左から2番目)ゴミ箱みたいな所にある写真、これホノルルの下町…ダウンタウンなんですけども。これ撮影する時は、むこうのガイドさんのような人が「危険だから下町行くと」って注意してくれて。それで、ホテルのガードマンが警察官を頼んでくれてね。その警察官にチップをあげて。撮影の間、ずっと横にお巡りさんが立っていた(笑)
あんまり治安が良くなかったんですね。下町は。
伊藤_ホノルルの下町ですか?
原田_ホノルルの下町。今でも結構ガラ悪いですね、あそこ。
伊藤_あ、そうですか。
原田_道でおじさんやおばさんが寝てたりしてましたから、こないだ行ったら。
伊藤_結構、高級住宅街でもありますよね?そうでもないんですか?
原田_(高級)住宅街もあるし、貧乏な所もある。(笑)
伊藤_あぁ、そうですか。
原田_凄く貧しい所もある。
伊藤_今でもそうなんですか?
原田_今でもありますね。
伊藤_あぁ、そうですか。へー。
原田_意外と日本人はハワイっていうと"天国"って思うかもしれないけども…
伊藤_はいはいはい。
原田_一応、アメリカですからね。
伊藤_まぁ、そうですね。
原田_あそこはだって…基地がね。無人機の…無人で飛ぶ飛行機ってあるでしょう?
伊藤_はいはいはい。まぁ、ドローンみたいなものですね?
原田_ドローンみたいな。あれの爆撃機みたいなのが。レーダーに引っ掛からないヤツ。
伊藤_へー。
原田_もう完成してて、カウアイ島に基地があるんですよね。
伊藤_あ、そうなんですか?へー。
原田_全然、関係ない話してる(笑)
会場_(爆笑)
伊藤_(笑)所謂ステルス機の。ドローンのステルス版ですよね?
原田_それがもう、最新兵器だから。何の話してるんだろう?(笑)
伊藤_あははは(笑)
原田_OSAMU GOODSの話しきゃなんないんだけど、なかなか昔のことなんで、何を話していいのか分からないですね(笑)

弥生美術館で展示されていた治さんの初期の仕事。雑誌『アンアン』で掲載されたイラストカットやイラスト広告、OSAMU GOODSの初広告など。OSAMU GOODSを紹介したコーナー『コージー・ジャーナル』についてはこちらへ。

イラストレーター時代の作品は『Extraordinary LITTLE DOG』に詳しい。1970年のデビューから80年代の作品を納めた、治さん初のイラスト集。約10種類の描画スタイルが収録されており、様々な作風が楽しめる。エッセイやインタビューも掲載されたOSAMU GOODSファン垂涎の一冊。装丁は新谷雅弘さん。

伊藤_でも、あれですよね。その…原田さんはグッズを作りながらだけど、イラストレーターとしてずっと、活躍されていた訳ですからね。
原田_ええ、イラストレーターが先ですからね。
伊藤_ですよね。どちらの方が忙しかったのですか?イラストレーターの仕事と…
原田_イラストの方が忙しかったですよね。
伊藤_そうですよね。
原田_広告の仕事の場合、締め切りが短いんですよね、イラストは。雑誌とかはもうちょっと時間があるけど…
伊藤_割と…話がきて、そんなに時間に余裕がないですからね。
原田_そうですね。僕が主にキャラクターグッズの方へいっちゃったっていうのは、やっぱり制約がないからなんですね。自分で発想したりして、思いついて作ったりできますけど、イラストレーターっていうのは、皆んな頼まれて受注生産ですから。
伊藤_そうですね。
原田_人の文章に絵を付けるとか、コピーライターのコピーに合わせて描くとか、って仕事ですから。自由がないんですね。
伊藤_うん。
原田_もう、雑誌の挿絵などは20年くらい前にもう廃業して、辞めちゃいましたね。
伊藤_あぁ…なるほど。なるほど。
原田_ギャラが安いですしね(笑)
会場_(笑)
伊藤_(笑)スケジュールは無茶苦茶ですしね(笑)
原田_そう、無茶苦茶ですしね(笑)
伊藤_逆に、人から言われて描く楽しさみたいなものは、一方では…なかったですか?
原田_テキストが面白い場合が…そうですね。
伊藤_あぁ、まぁ…そうですね。そんな全てが、面白い訳ではないですよね。
原田_ほとんどが面白くない(笑)
伊藤_あははは(笑)
会場_(笑)
原田_週刊誌で連載小説の挿絵を描いた時も、ついうっかり引き受けちゃったら、毎週毎週描かなきゃなんないんですけども。原稿が上がってくるのが描く2日くらい前なんですけども、読み続けるうちに…ある作家の、もの凄くつまんなくて(笑)
伊藤_あははは(笑)
原田_嫌いになっちゃったんですよね(笑)
会場_(爆笑)
伊藤_あぁ(笑)
原田_まだ連載半ばなのに…どんどんどんどん、ヘンなものが出てくるんですよ。
会場_(爆笑)
原田_それ、描かなきゃなんないんですよね。
会場_(爆笑)
伊藤_(笑)
原田_最も嫌いなヤツだった(笑)
伊藤_なるほど。なるほど(笑)
原田_最初はそういうのが出てくるとは思わなかったんで、引き受けちゃったら…(笑)
伊藤_ガンガン出てきた訳ですね(笑)
原田_連載は絶対辞めようと思って。それから辞めてます(笑)
伊藤_なるほど(笑)

 

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