1970年代後半から1990年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS」(オサムグッズ)の生みの親、原田治。1950~1960年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーションーとりわけ、シンプルな描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動する端緒となった1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど多分野にわたる作品を中心に、幼少期から20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を超えて愛される原田治の全貌に迫ります。
こちらもOSAMU GOODS前夜。「カワイイ」が詰まっていますね。今回の展覧会のメインビジュアルもこのグリーティングカードから選ばれています。
原田治さんが大好きな映画『地下鉄のザジ』の溌溂とした絵。PARCO出版『EXTRAORDINARY LITTLE DOG』のために描かれました。
イラストレーター原田治は同時にデザイナー原田治であり、装丁職人として各出版社の刊行物で腕を奮いました。アーティスト北園克衛に影響を受けたモダニズムテイスト、イラストレーションの魅力をふんだんに盛り込んだポップさ、日本美術の美しさを取り入れたもの、その多彩ぶりに観覧者皆一様に驚かれています。
日本を代表するイラストレーターやデザイナーの集まりでありつつ、気楽なクラブ活動を楽しんだパレットクラブ。ペーター佐藤さん、安西水丸さん、新谷雅弘さん、そして原田治さん。その活動は東京だけに収まらず、京都でのイラストレーター養成教室に発展し、現在のパレットクラブスクールに繋がりました。
イラストレーターやデザイナー職とは別の顔、、美術評論家としての活動も著書を通しファンの皆様がよく知るところとなりましたが、抽象画家原田治に関しては、ご本人がblog「原田治ノート」に書かれる程度であったため、初めて観る方も多かったのではないでしょうか。
- 会 期
- 2021年1月8日(金)から2月14日(日)まで ※毎週木曜休館日( 2月11日は開館 )
- 入 場 時 間
- 10:00-17:00まで ( 入館の受付は16:30まで )
- 会 場
- 佐野美術館
- 入 場 料
- 一般・大学生1,100円、小・中・高校生550円
※土曜日は小中学生無料 ※15名以上の団体は各2割引
- 主 催
- 佐野美術館、三島市、三島市教育委員会
- 後 援
- 静岡県教育委員会
- 助 成
- 三島信用金庫
- 協 賛
- 伊豆箱根鉄道株式会社
- 協 力
- コージー本舗、トムズボックス、パレットクラブ
- 企 画 協 力
- 世田谷文学館
- 企 画 制 作
- コスモマーチャンダイズィング
- 会 場 設 計
- 五十嵐瑠衣
- アートディレクター
- 服部一成
佐野美術館 |
住 所 |
静岡県三島市中田町1-43 |
T E L |
055-975-7278 |
休 館 日 |
毎週木曜日( 2月11日は開館 ) |