1970年代後半から1990年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS」(オサムグッズ)の生みの親、原田治。1950~1960年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーションーとりわけ、シンプルな描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動する端緒となった1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど多分野にわたる作品を中心に、幼少期から20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を超えて愛される原田治の全貌に迫ります。
佐野美術館のある三島市は、東海道の宿場町として古くから栄え、その雰囲気を今に残すと共に、富士の湧水が市内のいたる所より流れ出でて清流を生む、伝統と湧水の町です。約二千坪の美術館の敷地も、三島の清流三筋の一つである御殿川の流域にあります。美術館の開館時間中は庭園を散策することができます。
憩いの庭園や晴れ渡ったお正月の青空を背景に、『原田治展「かわいい」の発見」Osamu Harada: Finding "KAWAII"』」が始まりました。門松が原田治さんの明るい絵柄にぴったりですね。東海地方の熱いファンの皆さまが集合してくださいました。初日から盛況でした。
COMME des GARÇONSと OSAMU GOODSのコラボレーションによって生まれたショップサインも展覧会ですっかりお馴染みになりました。佐野美術館では陽の光を背景にしたジルが印象的です。
多摩美術大学からの盟友である小栗壮介氏が当時務めたメンズビギのシリーズの意匠デザインを原田治さんが担当。
元コージー本舗(現在はレゲエレーベルOVERHEATを率いる)の石井志津男氏発案でOSAMU GOODSの基礎となる作品が数々生まれました。その貴重な資料も展示されています。
OSAMU GOODS以外にも原田治さんはたくさんの広告販促の仕事に携わっています。画像手前、もう説明することはありませんよね、ご存知ミスタードーナツの景品類です。
- 会 期
- 2021年1月8日(金)から2月14日(日)まで ※毎週木曜休館日( 2月11日は開館 )
- 入 場 時 間
- 10:00-17:00まで ( 入館の受付は16:30まで )
- 会 場
- 佐野美術館
- 入 場 料
- 一般・大学生1,100円、小・中・高校生550円
※土曜日は小中学生無料 ※15名以上の団体は各2割引
- 主 催
- 佐野美術館、三島市、三島市教育委員会
- 後 援
- 静岡県教育委員会
- 助 成
- 三島信用金庫
- 協 賛
- 伊豆箱根鉄道株式会社
- 協 力
- コージー本舗、トムズボックス、パレットクラブ
- 企 画 協 力
- 世田谷文学館
- 企 画 制 作
- コスモマーチャンダイズィング
- 会 場 設 計
- 五十嵐瑠衣
- アートディレクター
- 服部一成
佐野美術館 |
住 所 |
静岡県三島市中田町1-43 |
T E L |
055-975-7278 |
休 館 日 |
毎週木曜日( 2月11日は開館 ) |