3月19日より名古屋市テレピアホールにて開催中の『原田治展「かわいい」の発見 Osamu Harada: Finding “KAWAII”』をレポートします。

Introduction

1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMUGOODS（オサムグッズ）」の生みの親、原田治（1946–2016）。
50〜60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション―とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動するきっかけとなった、1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・各種グッズなど多分野にわたる作品を中心に、幼少期～20代前半の初期資料や、エッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を超えて愛される、原田治の全貌に迫ります。

アメリカ文化や華やかなデザイン、そして日本の美意識や情緒を愛した原田治さんならではの言葉。犬や猫など小さく愛しいものへの眼差しを忘れたことはありませんでした。凛とした佇まいの地域猫を発見すると、満面の笑顔で交流しながら同時に行く末をいつまでも心配されていました。かわいいの原点ですね。

第二次世界大戦終結時における原爆投下、そして東日本大震災における原発事故に対し、終始問題意識を忘れなかった原田治さん。脊髄反射的に何事も判断する現代社会に対し、狭義的な主観ばかりではなく、様々な情報や知識を集め客観視性を大事にして、いつも一石を投じる役目でいたい、とおっしゃっていました。

ミュージアムショップ

鑑賞後はミュージアムグッズコーナーへGO。小物類やバッグなどジャンルごとに買いやすく配置され、窮屈な思いをせずに選ぶことができますよ。売り切れていたあれやこれが補填されているのも嬉しいですね。大人気OSAMU GOODSをGETするもの良し、自分だけのOSAMU GOODSを見つけるのも良し。心ゆくまでお楽しみくださいね！

45周年記念グッズ先行販売中。そして手に入りにくい復刻版のグッズも販売中です。新作や限定商品が手に入るにも、『原田治展かわいいの発見』in名古屋栄編テレピアホールの嬉しいところです。皆さま、ぜひお越しくださいね。

原田治展×金シャチ横丁
名古屋城の麓に広がる金シャチ横丁で、原田治展とコラボした限定メニューが登場!

「金シャチ横丁」は“うまし尾張を日本へ、世界へ。”をキャッチコピーに誕生した、食のエンターテイメントゾーン。名古屋城に隣接するこの場所は、尾張名古屋の食・歴史・文化を発信するスポットとして人気を集めています。お土産物屋や定番・老舗のなごやめしが集結する【伝統と正統の義直ゾーン】と、地元の食材を使った創作料理やカフェなど、新進気鋭の店舗が集結する【新風と革新の宗春ゾーン】があり、観光客や街の人たちで賑わっています。詳しくはこちらをチェックしてくださいね。