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PALETTECLUB特別企画 原田治のイラストレーション展

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飯田_まぁ、そんなことで…えーと。質問!ある人?…授業じゃないからね、何か、聞きたいことがあったら…
上田・ヒロ・赤_(笑)
飯田_もし何か…。はい。
会場_原田さんとの印象的なエピソードなどありましたら具体的に教えていただけますか?
飯田_原田さんとの?
会場_はい。
飯田_赤さんじゃないとね、最初に言うのはね。
赤_あ、いやいや。全然。
飯田_エピソード。
赤_あの…すごくヤツは、真面目だったんじゃないかなと(笑)あははは(笑)
会場_(笑)
ヒロ_僕ですか?
飯田_はい。

ヒロ_僕はもう…原田さんに、本当に可愛がっていただいて…。全然、若造だったのに、ここの講師として呼んでいただいて。で、僕がここに来る楽しみのひとつは、原田さんの…フリーメーソンとか(笑)

会場_(笑)
飯田・上田・赤_(笑)

ヒロ_あの手の話を…ずーっとこう、調べてらっしゃって…(笑)。その新情報を聞くのが…その為だけに来てたんで(笑)で、授業が終わって、終電まで(パレットクラブの)下のバーで、ずーっと3時間ぐらい(笑)話してて帰るっていう…。もう、僕の本当の楽しみぐらい(笑)

飯田_その…陰謀話だよね(笑)
ヒロ_そうです、そうです(笑)
飯田_僕も陰謀の話はよ~く聞きました(笑)
ヒロ_僕はとにかく本を書いて欲しかった(笑)
飯田_ね(笑)あっちの世界にどんどんいっちゃったよね。
上田_だから…今のね、このご時世について、原田さんが何て言うか聞いてみたかったよね。
ヒロ_そうですね。
飯田_…結構、当ててるんだよね。何気なく「淳ちゃん、こんなんだからこうなるよ」って(原田さんが)言ってたことが、確かにね!みたいな…。

ヒロ_僕…一回エンライトメントの作品で、フクロウの作品を作ったことがあるんですけど。それを発表して、次の日来た時に「ヒロくん、もしかしてフリーメーソン?」って言われたんです(笑)

会場_(爆笑)
ヒロ_違う!(爆笑)
飯田・上田・赤_(笑)
ヒロ_フクロウ描いたらそう思われちゃった(笑)…そういうエピソードです(笑)
上田_…私?…原田さんっていつもチェックのシャツとか着てたじゃないですか?
ヒロ_はい。

上田_すごく大っきいチノパンと…いつも爽やかな感じで、いつもニコニコしてらしてたんですけど。一時期、私と同じマンションに…私が上の階で、原田さんが下の階に住んでたことがあって。何かの用で下の階に行ったら、真っ赤なTシャツ、着てたんですよ(笑)洗濯したてで、ちょっとしわくちゃで。ちょっとビックリして「あ…」って…(笑)見ちゃ、いけなかったかな、と思って。やっぱり原田さんの…あのチェックのシャツとチノパンはね、自分であのスタイルをね…

ヒロ_雰囲気、ありますよね。
上田_…作っていたのかなって。って思いましたね。ビックリしたのはその時だけ(笑)
飯田_原田さんの下着姿、見たことありますよ。
会場_!?(笑)
上田・ヒロ・赤_!?(笑)
飯田_アイロンの掛った白いトランクス、履いてましたけどね。
会場_(笑)
飯田_僕は…あの…学生の頃から可愛がっていただいたんで。美味しい所へ連れて行ってもらった記憶がありますね。後で調べてみるとビックリするような値段で…
上田・ヒロ_えぇ!
飯田_で、僕の時もやっぱり、陰謀の話を…(笑)フリーメーソンの話をね…。話すときりがないんだよね。エピソードがありすぎな方だったんで…。うん、非常に話題、豊富で…。よく知っててね。もう、聞き役になるしかないよね。
ヒロ_うん。
飯田_そんな感じ。
上田_ふふふふ(笑)
飯田_他に何か、ありますか?

会場_20年前に原田さんと皆さんがサンフランシスコに行かれた、ということなんですけども…。それはどういう企画で、そういうことになったのかを知りたいです。経緯やその時のサンフランシスコのお話などお伺い出来れば…。

飯田_西海岸のサンフランシスコには比較的日系の方もいるし、あの辺りに住んでいるイラストレーターを訪問しましょう、みたいなことですよね。

上田_パレットが出来て…1年目ですよね。まぁ、4人だけじゃないですよ?何人かいたんですけど…イザベル・デルボーさんとか、サンフランシスコに住んでる原田さんの知り合いの…まぁアメリカのイラストレーション研究みたいな感じの旅だったんですけど(笑)楽しかったですよね。

ヒロ_あれ…交通費出していただいてましたよね?
飯田_一部ね。
ヒロ_一部でしたっけ?
会場_(笑)
飯田_それでも、食事は全部あの…いただききました。原田さんの同級生が連れて行ってくれたりして。
ヒロ_僕…全部出してもらった気がしてました(笑)
飯田_俺は自分で出したよ(笑)
会場_(笑)
飯田_結構真面目なね、そういった…テーマ的にはね。でも行ったら全然そんなんじゃなくて(笑)赤さんは行ってたよね、ヨセミテ公園。
赤_うちは息子と一緒に行っちゃったからね(笑)
飯田_結構な人数で行って…12人くらい?
ヒロ_ワイナリーにも行って…
上田・飯田_ナパバレー
飯田_まぁ…たらふく飲んで…12人か15人くらいだよね。
ヒロ_そうですね。
飯田_バス頼んだよ~って原田さんが言って、待ってたら巨大なバスが来て(笑)
上田・ヒロ・赤_(笑)
会場_(笑)
飯田_レンタカーを間違えちゃって、すっごいでっかいのがきちゃって(笑)
上田_ははは(笑)
ヒロ_大型バスでしょ(笑)
飯田_これだったらマイクロバスでいいのに!って言ってて、すっごいでっかいのが来て(笑)(この話は)後でまた。言えないこともありますから(笑)
会場_(笑)
上田_また行こうねって言ったけど実現しなかったね(笑)
飯田_京都も行ったりしたよね。…他にも何か…

会場_ヒロさんが「イラストがコミック的なものがイラストレーションに入ってきている」とおっしゃてて、確かに私も見るとコミック的だなぁと思うものが多くて、見るとイラスト風とかコミック的だなとかは分かるんですけど…言葉にするとコミック的なものとかアニメ風なものとイラストって、どこをどう…

ヒロ_まぁ…見た目…ですよね。やっぱりこう…アニメ的な表情や目の描き方だったりとか、プロポーションだったりとか。所謂アニメから生まれてきたものってあるじゃないですか?特に目とかがアニメーションやコミックっていうのは特徴だと思うんですけども…。僕の中ではその辺がもう…区別の境目になってるかなぁ…。うん。でもそれがやっぱり、今の人はだんだんこう…区別なくイラストレーションとして捉えるし。僕は今京都の大学で教えてるんですけど、学生なんかにイラストを教えても、普通に…僕にしてみればアニメーション、アニメを描いてくるんですよ。でも彼女・彼らの中ではイラストレーションとして描いてるから…。僕は4~5年くらい前までそういう絵を完全否定してきてたんです、「これはもうイラストじゃないからダメだよ」って言ってたんだけれども、でも世の中的にもう…そうじゃなくなってきてしまって。今はOKにしています、時代が変わったんだなーと思って。

会場_イラストレーションの雑誌でも最近、見かけるようになって…
ヒロ_ね。
会場_特集とかが多くなったなーと思って。
飯田_誰が描いたか分かんないでしょ?
ヒロ_うん。
赤_(笑)

飯田_それはそれでいいと思うんですよ。コミック的なものってストーリーがあったり、動いたりしないと上手く伝わってこない…と思うのね。ディスニーがやっぱり面白いのは、話があって動いてるし。そういった中での表現なんで…。同じような感覚…例えば、セクシーさも一緒でしょ?スカートの短かさ、胸の大きさ、目の大きさ、全部一緒なんです。ああいうものはイラストレーションではひとつでいい。それがもういろんなところにあるわけだからね。誰が描いたか分かんない、匿名性も含めて、やっぱりちょっと、描いた人が見えないっていう所ではイラストレーション的なものではないっていうか…。必ずしもそうじゃないかもしれないよ?でも僕はそう思う。やっぱり、新しいものが見たいじゃない?新しくないんだと思う。同じ繰り返しだから。リメイクされてる…確かにいいんだけれども、ファッションなんて、70年代のデニムがキテるけど、今2020年代だから70年代っぽい2020年のデニムになるわけね。でもアニメやコミックはずーっと一緒だから。変わんないの。

上田_私は『僕の夏休み』っていうゲームのキャラを頼まれた時に「何で私の所に来るんだろう?」って思ったんですよ。その頃のゲームキャラって、全部あの、やっぱり目が大きくってアニメから発生したようなキャラクターばっかりだったんで。私が作って通用するのかな?って、ちょっと懐疑的に思ってたんですけど。結果的に他にいない、いなかったじゃないですか?ゲームでは。で、売れるって場合も…だから、ちょっと逆な発想?『僕の夏休み』のゲームデザイナーの人は、私のイラストレーションを雑誌とかなんかで見ていてくれて、好きでいてもらえたから、実現した話なんですけど。だけど、やっぱりゲームの世界ではないですよね。

ヒロ_うん、ないですね。
上田_ちょっと話が反れましたけど。
飯田_赤さんは?

赤_僕?今は何かさ、インスタ映えなんかしたりして、全然違うメディア系統になってて、自分なんかはもう過去の人になってるけど。本当にね、変わったんだなって感じるよ。もう、何でもありなの。これじゃなきゃいけないとかあれじゃなきゃいけないとか、そういう観念に囚われることがおかしいと思う。もう、全然自分を、もしコマーシャルする、売る、売ろうと思ったら、違う媒体があるんじゃない?って感じがする。昔はまたいろいろあったけど…今はないな、それ、って感じがするのよね。

飯田_ある意味、決まりがあるような気もするんだよね。
赤_まぁ、だけど結局すごい参加量といいねなんかつけたりしてるから、もうすごいよね、人数が。全然変わっちゃってるって話なんだよね、イラストは。

飯田_はい。えーと、そろそろ時間なんですけども、何か…

会場_以前、パレットクラブに通っていたんですが、講師の方たちが、すごいフレッシュな講師の人たちばかりで。この先生が講師に来るんだ!って毎回楽しみにしていました。そういう方と原田さんはどうやって交流して知り合いになっていたんでしょうか?

飯田_作品だと思う。作品を知ってたから。最初に言ったけれど、こういう絵を描く人だったら、原田さんが構想を描いてたイラストレーターを育てる学校にふさわしい、こういうスタイルのイラストレーションって、考えだったんだと思う。人間的な繋がりは最初はないから、はっきりいって。作品ありき。それはもう仕事もそうだけどね。で、会ってみて気があったから、(講師に)なる、みたいな。最初は作品ですよ。その時代の中でチョイスされる。繋がりは後になってから出来たんで。仲間内から先生を集めたわけじゃないんですよ。

ヒロ_完全にそうですね。若手のデザイナーの人でもそうですけど。世の中で出ている作品を見て、今この人、面白いなーっていうのをキャッチする感覚っていうのが、原田さんはすごく優れていたと思う。今この人に頼むと面白いだろうなっていうのがあったんだと思う。売れてる売れてないだけじゃなく、感覚的に何かこう、原田さんの中で「この人だ!」っていうのがあったんだと思います。その方が来て、すごく面白い授業をしてくれる。

飯田_えーとね。こんなところで…この後、レセプションなんで、また聞きたいことがあったら、僕らを捕まえて聞いてくださいね。一時間、ありがとうございました。
会場_拍手

 

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