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世田谷文学館でスタートした『原田治展「かわいい」の発見 Osamu Harada: Finding “KAWAII”』。今回は7月12日に開催された内覧会ををレポートします。

1976年に生み出され、80年代に爆発的ブームとなったOSAMU GOODS。キャラクター雑貨やファンシーグッズの先駆けとなり、日本の “かわいい”文化に多大な影響を与えました。 “「かわいい」には、時代性や趣味性を凌駕する普遍性があるという発見をした”と当時の雑誌インタビューで語った治さん。その記事が展覧会の副題の元になりました。
本展ではOSAMU GOODSなどお馴染みのスタイルが確立する以前の初期の仕事を、幼少期までさかのぼる網羅的な回顧展です。画才を発揮していた小学校時代のスケッチブックや、イラストレーターとしてデビューするきっかけになったニューヨーク滞在時の作品など、初公開資料を多数展示しています。また、幅広い分野で残してきた雑誌のカットや書籍の装幀、企業の広告や各種のグッズ、絵本やエッセイなど、多彩な仕事の全貌を見渡す試みとなっています。
会場設計、空間デザインは「デザイン あ展」や「谷川俊太郎展」(2018、東京オペラシティアートギャラリー)など、近年話題となった展覧会の会場構成を担当された五十嵐瑠衣さん。会場グラフィックや広告物、カタログなどはキューピー「キューピーハーフ」の広告のアートディレクションでもよく知られる、服部一成さんがデザインをアートディレクション手がけており、いずれも話題となっています。
治さんが終始一貫して考えた「かわいい」の表現方法を解き明かす?!『原田治 展 「かわいい」の発見 Osamu Harada: Finding “KAWAII”』。遠方の方も夏休みを利用して世田谷文学館へお越しくださいませ!上画像の看板、今にも目覚めそうなジル似の 「かわいい」女の子が目印です。

京王線「芦花公園」駅南口より徒歩5分。緑豊かで閑静な住宅街の中に世田谷文学館があります。中に入ると、展覧会バナーがお出迎え。治さんが好きだった夏にピッタリなデザイン!このバナーの後ろの階段を登って展示室へ。

【画像左】展示室入り口にはジルとジャックのネオンサインが!【画像右】幼少期の作品も展示されています。ゲスト方々は興味津々。

会場は壁で仕切られ迷路のよう。あちこちに点在している作品を楽しく観て廻られる仕掛けになっています。

内覧会に出席されたゲストの方々

世田谷文学館原田治 展 「かわいい」の発見 Osamu Harada: Finding “KAWAII”

主催
公益財団法人せたがや文化財団 世田谷文学館
企画協力
渋谷出版企画
後援
世田谷区、世田谷区教育委員会
twitter
世田谷文学館
住所 157-0062 東京都世田谷区南烏山1-10-10
TEL 03-5374-9111
開館時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日 毎週月曜日(祝日の時はその翌日)
※ただし展示替の期間中は、
 企画展とコレクション展の両方を休止する場合があります
※館内整備のため休館をする場合があります。
 詳しくは休館情報欄をご確認ください

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